昭和50年、私は兵庫県で生まれました。平成14年に結婚、平成17年には双子が誕生しました。しかし、双子が保育園の年長の頃、「発達障害」という診断が突きつけられ、私たちの生活は大きく変わりました。
「この子たちをどう守ればよいのか?1人で育てたほうが良いのではないか」――その問いに向き合いながら、夫と夜通し話し合い、家族として共に進む決断をしました。
生活は全て双子中心に変わり、学校や塾への付き添い、いじめ問題への対応など、心身を削る日々が続きました。
それでも、「この子たちを守るのは私たちしかいない」という思いで、夫と二人三脚で走り続けました。
しかし、双子が中学1年生の冬、夫が過労により急逝しました。
一瞬で日常が崩れ去る中、義両親や両親の助けを借り、反抗期真っ只中の息子との向き合い、のんびり屋の娘の成長を支え、なんとか日々を繋ぎとめていきました。
この19年には、涙に暮れる夜もあれば、笑顔に救われる瞬間も、怒りや葛藤に揺れ動く日々もありました。
それでも息子は法学部へ進学し、娘はデイサービスの先生に憧れて保育科の短大へと進むまでに成長しました。この二人と過ごした日々は、私の宝物です。
昨年、娘が通うデイサービスの先生から声をかけていただき、そこでお仕事をする機会を得ました。
その中で痛感したのは、発達障害を持つ子どもを支援する施設は増えた一方で、「その家族の心の居場所」がまだほとんどないということです。
「発達障害の子どもが安心して育つためには、親が孤立しないことが必要だ」。そう感じた私は、これまでの経験を誰かの力に変えたいと考え、ホームページを立ち上げる決意をしました。
家族の絆と共に歩んだ19年間を土台に、これからは「親が安心し、前を向く力」になる活動を目指します。一人でも多くの方に、笑顔と温かさを届ける存在でありたいと願っています。
